揚げ物も登場、新セブン3月25日開店

混雑緩和に自動ドア、セミセルフレジ

柱3本追加、筋交い強化し耐震性アップ

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 昨年7月30日に閉店した「セブンイレブン専修大学生田校舎店」が3月25日午前8時に新オープンすることが決まった。新店舗では自動ドアやセミセルフレジの導入、揚げ物の提供など前店舗にはない新たな試みを取り入れ、また建物の構造の補強も同時に行い耐震性を強化した。学内厚生施設を運営する会社で、同店の新オーナーとなる専大センチュリーがVIRIDISの取材に明らかにした。

 「新年度までにはオープンしたいとの思いで進めて来ました」。専大センチュリー部長代理の岡嶋紀夫さんはメールで取材に答えた。設計業者、工事業者との話し合いを重ねて今年度内オープンの目処が立ったという。

工事が進む「セブンイレブン専修大学生田校舎店」2021年2月16日午前11時ごろ、専修大学生田キャンパス(撮影=田中万智)

 前店舗は昼食時の店内の混雑状況と建物の老朽化が問題点となっていた。これらの問題を改善すべく、新店舗ではまず店内の混雑緩和のため、人の流れがスムーズになるよう店内のレイアウトを大幅に変更し、新たに自動ドアやセミセルフレジも導入される。また、建物の耐震性の改善のため、店内に3本の強化柱を立て、筋交いを強化した。

 前店舗では設置されていなかったフライヤー機が新たに導入されることが決まり、「学生に人気の揚げ物」の提供も開始すると岡嶋さんは説明した。

 オープンを約1ヶ月後に控える新セブンイレブンでは着々と工事が進められている。開店セールも実施予定で、詳細を本部と協議しているという。

 新しい店舗も「セブンイレブン専修大学生田校舎店」が店名となる。同店は専修大学生田キャンパス構内に店舗を構え、生田キャンパス周辺では、食品や日用品を幅広く販売する唯一の店舗で、専大生にとって大切なライフラインの一つだった。しかし新型コロナウイルス禍での授業オンライン化と通学者激減による経営の難航、さらに当時のオーナー大津和義さん(当時69)の死去により、2021年7月30日に閉店した。その後は学内厚生施設を運営する「専大センチュリー」が新たなコンビニエンスストアの開店を模索しながら、セブンイレブンに代わる臨時店舗などの運営を行い、学生や職員のライフラインを維持していた。