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吃音症 隠さない世の中へ

吃音症は、成人の約100人に1人にある障害だ。どもってしまい、周りの人に笑われたり、馬鹿にされたりした経験のため、正面から吃音であることを打ち明けることができない人が多い。多くの人が吃音について知らないため、周りに助けを呼ぶことや、カミングアウトをすることができない。どもることも当たり前の環境、吃音症であることを隠す必要がない社会を目指すためには、多くの人が吃音を知ることから始まると、当事者たちは訴えている。

LGBTQ留学生「日本の大学 多様性感じない」

2023年現在、日本における性的少数者(LGBTQ)の割合は約3%〜10%と、LGBTQのサイト「tokyorainbowpride」 は紹介する。大学という万単位の人がいる社会では、LGBTQの人たちがかなりの数暮らしていることになる。しかし海外の環境を熟知し、日本の大学に通い、LGBTQ当事者であることを明らかにしている外国人留学生5人をVIRIDISが取材したところ、そのうちの3人が「日本の大学では多様性を感じない」とそれぞれ指摘した。一方、専修大学のキャンパス・ハラスメント対策室はこうした問題に取り組み、大学のハラスメント防止ガイドラインに「SOGI(性的指向・性自認)ハラスメント」の定義・事例を加えている。

子育ての悩み、気軽にSOSを

多忙な生活の中で育児に追われる日々を過ごす親たちのため、短時間の預かりや送迎など一時的な育児を引き受ける「子育てヘルパー」がいる。川崎市ふれあい子育てサポート事業のひとつで、川崎市在住の20歳以上であれば、救命救急などの実技講習を含む研修を受けてヘルパーに応募することができる。既存の制度とは一線を画す地域と繋がる育児が進んでいる。

専大3年鈴木さん 3つのメダルを獲得

9月23日〜29日、ギリシャのグレタ島で聴覚障害者の国際テニス大会「第3回世界デフテニス選手権」が行われ、日本代表の専修大学文学部3年鈴木梨子さん(20)が団体戦で金メダル、個人戦のダブルスで金メダル、シングルスで銅メダルを獲得した。ダブルスは前回大会でも金メダルを得ており、2連覇を達成した。鈴木さんは「総じて次に繋がる大会となったと思う。目標としていた全種目でのメダル獲得とはならなかったが、海外の選手にも多種多様なボールを打つ自分のテニスは通用すると感じたのでこれは自信になった」と述べ、2025年「デフリンピック」東京大会に照準を合わせる。

競技が生きがい 世界一目指す

「デフテニスがなかったらテニスをここまで続けていない」。そう話すのは専修大学文学部3年の鈴木梨子(りこ)さん(20)。「デフテニス」と呼ばれるろう者専用のテニスに取り組むアスリートだ。幼いころに難聴と診断され、補聴器を付けた生活を送っている。補聴器を活用してテニスに取り組んでおり、今年で13年目を迎えた。そして、世間には難聴のアスリートたちだけで開催されるデフリンピックという世界大会が存在し、その1種目にプレーヤーが補聴器を外して試合を行うデフテニスがあるのだ。プレーヤーにとっては無音の世界でテニスをすることになり、打球音が聞こえない。そのため、目だけでボールを追って打球を判断しなければならず、瞬時の判断や反射神経の高さが問われる。鈴木さんは2年後の日本開催の大会で優秀な成績を残し、デフリンピックでも世界一を目指す。競技の発展に尽力するため、奮闘している。

エネルギー問題に直面するキッチンカー

 街中でよく見かけるキッチンカーがエネルギー問題に直面している。キッチンカーでの調理に欠かせないプロパンガスの価格が高騰。ロシア問題の影響の程度については関係者間で見方が分かれるが、日本LPガス協会が公表する国内プロパンガス価格は今年、2020年に比べ22〜50%高い値段で推移している。キッチンカーは開業費用が店舗より低く、コロナ禍により店での飲食が難しい時期に注目された一方、飲食業界はもともと競争が厳しい上、最近の食料費値上げも打撃になっているとキッチンカー業界の人たちは話す。

増え続ける河川ゴミと闘う

東京都北区、荒川河川敷に、モザイクアートのように広がるゴミ。このように汚染された河川のゴミ拾いを通して環境問題へ関心を持つことの大切さを伝えようと活動している学生たちの団体がある。東京都の荒川下流の河川敷を中心にゴミ拾いイベントの企画・運営、環境教育に関わる事業に取り組んでいる一般社団法人「一掃計画」だ。

大変は大変だけど、普通なんじゃないかな

障がい児の子育てはどのくらい大変なのか。ダウン症の息子がいる山中恵里香さんは「普通の子育てはしたことがないけれど、そんなに変わらないんじゃないかな」。自立に向けた将来の目標を立てて一歩一歩「スローステップ」、親子で取り組んでいる。障害者自立支援に携わる人、学習障害のある弟と接する学生——障害者と地域と生活と、その在り方を追った。

「母から聞いた大戦の話と重なった」

専修大学の佐々木重人学長(68)はロシアの侵攻から逃れたウクライナ避難民への同大学の支援に関して、戦禍を逃れるウクライナ市民の映像が、「母から何度も聞いた第二次世界大戦の話と重なった」と話した。「何かをしなければ、と駆り立てられた」と振り返り、自身が支援を提案したきっかけになったと明かした。VIRIDISのインタビューに答えた。専修大は2022年秋から、日本語学習講座「日本語・日本事情プログラム」で避難民1人を受け入れ、滞在費などを無償にする支援を続けている。

専修大学留学生 日本国内就職で感じた困難

「日本人が書いた文章を訂正できるか」。専修大学の留学生は日本企業に就職活動中、受けた質問に戸惑った。コロナ禍で大学へ通う機会が乏しかった世代、日本語を使う場はアルバイトなどに限定された中、それでも日本人と同程度の日本語力は求められ——。VIRIDISが留学生の日本就職状況を調べようと取材した何人もの留学生に共通する不安だ。さらにもし既卒で就職活動を続けるなら、在留期間を6ヶ月とする「特定活動」ビザになり、更新は1回かぎりで精神的な負担となる。人手不足、少子化で留学生は有望人材のはずだが、大卒の国内就職率は3割程度に留まっている。